【2022年度・2023年度】
会長 古橋 友則(NPO法人 六星)
このたび 森 一成 前会長の後任として会長の重責を担うこととなりました。与えられた任期のなかで、理事、会員とともに当会に求められている様々な期待に応えられるよう精一杯務めてまいります。
日本歩行訓練士会は、歩行訓練士の職能団体です。全国組織となってから令和4年度で7年目を迎えております。この間、歴代の会長が強く進めてきた「歩行訓練や関連する視覚障害リハビリテーションの周知」という目標は、徐々にではありますがその成果が見えてきました。
私はまずその基本路線を継承していくことを念頭に、視覚障害当事者や医療従事者、一般の方に歩行訓練士、歩行訓練を知っていただく活動を継続していきます。
また当会の認知度の高まりにより増えてきている行政や日本視覚障害者団体連合、日本眼科医会等の関連団体との情報交換や連携は、引き続き積極的に進めていきたいと思っております。
当会は会員数250名ほどの小さな組織ではありますが、我々歩行訓練士に対する視覚障害当事者の方々の期待は決して小さくはないと認識しております。その期待に応えられるよう各々の歩行訓練士は日々の経験の積み上げとともに、知識・技術向上のための研鑽は欠かすことはできません。そのため本年度より会員間でオンラインによる定期的な交流や情報交換を行い、その活動を通して「若手や一人職場の訓練士の支援」、「技術向上の研鑽の場」、「事故の検証と再発防止」、「ICTを中心とした新技術、機器の情報収集」等を図ってまいります。
それらの活動を通して歩行訓練士一人一人のスキルが向上することが、視覚障害リハビリテーション全体の質の向上につながり、結果的に多くの視覚障害当事者の皆様の社会参加と生活を豊かにする一助になると信じ、この2年を成長と発展の場にする心意気で頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。
【2020年度・2021年】
会長 森 一成(認定NPO法人 神戸アイライト協会)
「いつでも、どこでも、だれでも歩行訓練が受けられる」ように!
日本歩行訓練士会は、全国の歩行訓練士による会員の組織です。
しかしながら全国的には歩行訓練士のいない県もまだいくつかあります。公的な歩行訓練事業が実施されていない、または事業があっても不十分な地域も多いです。視覚障害者が望んでいる「いつでも、どこでも、だれでも歩行訓練が受けられる」状況には程遠い現状があります。地域に歩行訓練士がいなければ、歩行訓練を受けることはできません。そして歩行訓練事業がなければ歩行訓練士が存在し続けることは困難なのです。
私たちは、この状況の改善に視覚障害者、関係者の方々と力を合わせて取り組みます。
それとともに歩行訓練士は、歩行訓練や関連する視覚障害リハビリテーションの周知に努めます。歩行訓練事業が実施されている地域であっても、歩行訓練士の存在や視覚障害リハビリテーションの知識はまだまだ知られていない状況があります。視覚障害者、ロービジョンの方、眼科患者の方々に必要な情報が届くように、関係者の方々と協力して取り組んでまいります。
そして歩行訓練に取り組んでいる歩行訓練士は、より安全な歩行をめざして、他地域の情報・最新の情報を積極的に入手し、技術向上等の研鑽にも取り組みます。
会員は結集して、教育や福祉の現場において「いつでも、どこでも、だれでも歩行訓練が受けられる」ことをめざして力を合わせて進んでいきましょう。「いつでも、どこでも、だれでも歩行訓練が受けられる」状況が実現した時には、私たちの仲間は大幅に増え、歩行訓練や関連した視覚障害リハビリテーションを受けられる人々も飛躍的に増大していることを確信しています。