お知らせ

ホーム > お知らせ > 2022年度 公開シンポジウム【報告】

2022年度 公開シンポジウム【報告】

「視覚障害者の踏切事故防止に向けた課題と取り組み」

◇日時:2022年12月3日(土)13:00~15:30
◇形式:ZOOMによるオンライン開催
※シンポジスト・関係者のみ日本視覚障害者団体連合 会議室にて参加
◇シンポジスト:
橋本尚樹氏 NHK社会部記者【スライド PDF版】
三宅 隆氏 日本視覚障害者団体連合 組織部長【発言メモ テキスト版】
西川隆之氏 日本網膜色素変性症協会 ミドル部会 部会長【スライド PDF版】
古橋友則  日本歩行訓練士会 会長【スライド PDF版】
◇コーディネーター
田中雅之 日本歩行訓練士会 副会長
◇参加者 90名
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 踏切事故の予防対策について、これまでの取り組みや課題を関係者、関係団体の間で共有化し、当事者団体の方々とも連携を取りながら、より良いガイドライン作りなど国の施策に反映させていくきっかけとすることを目的に開催しました。
シンポジストのNHK記者の橋本氏からは、静岡県三島市の踏切事故についての検証報告と、ガイドラインの改定後ほとんど進展がない現状等、対策の課題を挙げていただきました。
 参加者からは、「三島の事故で過失割合が高い第一当事者とされているが、どう思うか?」という質問が出され、橋本氏より「運転者が止まれるか?実際は止まれない。争点となっているのは事実だが、システム上の問題で、視覚障害当事者が過失を問われるのはおかしいと感じる。」との回答をいただきました。
 続いて日視連の三宅氏から、奈良県大和郡山市の踏切事故を中心として、地元の当事者団体が現場で検証をし、日視連近畿ブロックで、関西鉄道協会へ事故後要望書を提出した経緯が報告されました。そのほか国交省の懇談会での状況や具体的な対策を挙げていただきました。
 JRPSの西川氏からは、事前に会員へのアンケートを実施してくださり、その結果をもとに踏切の利用実態について話をしてくださいました。
また音声案内の設置など、会員からの具体的な改善要望も出していただきました。
 最後に当会の古橋より、日本歩行訓練士会の取り組み(アンケートの実施、現場検証、意見交換会、実証実験)と、今回から参画している国交省の懇談会での様子を報告しました。
 その後、参加者からの質問や意見をいただき、最後に改めてシンポジストから、今後も各団体の連携を深めていくことを確認し閉会となりました。
 最終的には、国土交通省のガイドラインに十分な対策方針が盛り込まれ、地方自治体、鉄道会社などが順次、速やかに安全対策をとっていくことが必要であります。日本歩行訓練士会では、都度必要な検討を行い、提言をしていくことや実際の訓練場面でも知見を活かすことを続けてまいります。

最近の投稿

月別投稿一覧

お問い合わせ

TEL.06-6961-5521

受付時間 9:00~18:00(土日祝休)

メールはこちら