会長 古橋 友則(NPO法人 六星)
- 日本歩行訓練士会は、歩行訓練士の職能団体です。全国組織となってから9年目を迎えております。この間、歴代の会長が強く進めてきた「歩行訓練や関連する視覚障害リハビリテーションの周知」という目標は、徐々にではありますがその成果が見えてきました。
私はまずその基本路線を継承していくことを念頭に、視覚障害当事者や医療従事者、一般の方に歩行訓練士、歩行訓練を知っていただく活動を継続していきます。また当会の認知度の高まりにより増えてきている行政や日本視覚障害者団体連合、日本眼科医会等の関連団体との情報交換や連携は、引き続き積極的に進めていきたいと思っております。
当会は会員数250名ほどの小さな組織ではありますが、我々歩行訓練士に対する視覚障害当事者の方々の期待は決して小さくはないと認識しております。その期待に応えられるよう各々の歩行訓練士は日々の経験の積み上げとともに、知識・技術向上のための研鑽は欠かすことはできません。そのため本年度より会員間でオンラインによる定期的な交流や情報交換を行い、その活動を通して「若手や一人職場の訓練士の支援」、「技術向上の研鑽の場」、「事故の検証と再発防止」、「ICTを中心とした新技術、機器の情報収集」等を図ってまいります。
それらの活動を通して歩行訓練士一人一人のスキルが向上することが、視覚障害リハビリテーション全体の質の向上につながり、結果的に多くの視覚障害当事者の皆様の社会参加と生活を豊かにする一助になると信じ、この2年を成長と発展の場にする心意気で頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。